山でテント泊をするには、テント、シュラフ(寝袋)、マットなど最低限の必須アイテムを揃えれば可能である。
私は7年程テント泊登山を経験しているが、最初の頃は不慣れなのもあって不便が多かったりなかなか眠れなかったり…。
ちなみに私は両親が30年以上前から登山を趣味としており、実家には基本装備が一通り揃っているという恵まれた環境で山を始めた。
そんな両親は最新のギア類など知るわけもなく、私も古い装備を当たり前に使っていた。
そんな私だが、テント泊を重ねる度に得た様々な経験から揃えてきたあると便利な道具を7つ紹介したい。
ソーラーパフ
まずはなんと言ってもコレだ。
とにかくもう、超~オススメなので見てほしい。
こちらはソーラー充電式の折り畳みランタン。
私が持っているのはソーラーパフだが、その後継品がキャリー・ザ・サンらしい。
以前はテントにヘッドライトを吊るして灯していたが、テント全体を灯すというよりスポット的に照らす感じでちょっと微妙だった。
しかも夜中トイレへ行く際外して、戻ってきたらまた吊るしてっつー。
とりあえず面倒だ。
このソーラーパフは、テント内全体を温かい光で明るくしてくれる。
思ったより明るい。とても明るい。
で、外から見るとすごく綺麗!
ソーラーパフの良いところは、とにかく軽くて電池いらずな点に尽きる。
使用しないときは、折り畳むと紙風船のようにペタンコに。
乾電池を使用しないので軽いし、昼間ザックに吊るして充電しながら歩ける。
ちなみにコレ購入してすぐ、両親に自慢しようと実家に持って行ったら母が「ナニソレいいじゃない!欲しい!今すぐ!」と言うので、父と私は大雨の中WILD-1へ買いに行くハメになった。
両親も大変気に入っており、テント泊の際は必ず持って行っているようだ。
超おすすめ。
まくら
コレは使っている人多いでしょう~。
SEA TO SUMMIT(シートゥサミット)のスリーピングシステム。
私はエアロプレミアムピローを愛用している。
空気で膨らませて使うエアー枕だ。
以前はザックにタオルを置いて枕代わりにしていたりした。
しかしこれがゴツゴツしたりして寝心地は最悪なわけだ。
そこで出会ったのがこの枕。
WIDL-1でいろんなメーカーの枕を触ってみて、コレに決めた。
まず素材が良い。肌ざわりが断然気持ちいい。
で、形も良い。すごくフィットする。
私は膨らませ過ぎず、ポヨンポヨンの状態が好きだ。
そして空気を抜いて付属のポーチに収納すると私の握り拳より小さくなる可愛らしさ。
ぶっちゃけ枕は「ないならないで良くない?」って思ってたけど、これ使っちゃったらもうテン泊では必須アイテム。
耳栓
テント場って、意外と賑やか。
日が落ちる前に夕食を摂って、日が沈むと共に眠ってしまう人が大半ではあるが、割と遅くまでワイワイ酒盛りやっている人達もいる。
流石にどんちゃん騒ぎしているような人たちは見たことないけど。
でも近くのテントなら普通に会話している声も、内容までバッチリ丸聞こえである。
また、大きないびきが聞こえるなんてことは茶飯事なのだ。
それでも私は図太い方なので、人の声やいびきは割と気にならない。
しかしどうしても気になって眠れないのが雨音。
アレ、めっちゃくちゃうるさい。
耳栓はシリコンタイプ、ウレタンタイプ、スポンジタイプなどの種類があり、人により好みが分かれるところだろう。
私はウレタンやスポンジだとどうも肌に合わず、シリコンを使用している。
万能ナイロンロープ(細引き)
テント泊に限らず、登山をするなら絶対持っていた方がいい。
2mm程度のロープが使い勝手が良く、とにかく万能なのだ。
主にテント内の天井4隅に張って、タオル干しなどに使っている。
これあるのとないのとじゃ、全然違うから。
他には非常用として。
・テントの張り網の予備としてとか。
・靴ひもの予備としてとか。
・靴のソールが剥がれたときなどの応急処置用としてとか。
・簡易ストラップとして使うとか。
・テント内で暇なとき、これでロープワークの練習して遊ぶとか。
クロックスのサンダル
山でテント泊やる人ならサンダルを持って行くのは常識だ。
私、今までは普通のいわゆるクロックスを使っていた。
しかしこれ、すんげぇ嵩張るわけ!
テン泊装備はなるべくコンパクトに収めたいのに、オマエどんだけ幅取んの?
ってことで、ビーサンを持って行ったこともある。
激しく後悔したけど…。
ビーサンって靴下のまま履けないじゃん。
アルプスの夜って、夏でも寒いじゃん。
高山でのテント泊で、ビーサンはダメ!寒い!
つーことで、一旦普通のクロックスに戻ったんだが。
何気なくネットでクロックスのWEBサイト開いたら、なんか山で履けそうなの結構あるじゃないよ。
で、購入したのがスウィフトウォーター ウェビングというモデル。
何がイイって、とにかく軽くて嵩張らない!
そして可愛いから下界でも履ける!
ちなみにスポーツサンダルって安価でいっぱい売ってるけど、やたら厚底で無駄に重かったりする。
クロックスのサンダルは、正に足の一部になったようなフィット感。
めっちゃおすすめ!
プラティパス
プラティパスはテント泊しない登山者でも高い確率で持っているという、登山界の神アイテムである。
テント場では、自炊の際水場から必要な分水を汲んでくる必要がある。
その際役に立つのがこのプラティパスだ。
しかし我が家では3年前まで、なんと空のペットボトルを使っていたのだ。
あんな嵩張る代物を、両親と私で1~2本ずつザックに入れていた。
ペットボトルを忘れた際などは、スーパーの袋に水を入れて運んだこともある。(不衛生!)
しかも落として全部こぼした。
数年前、八ヶ岳行者小屋テント場にて隣にテントを張っていた若いニーチャンがプラティパスを使っていた。
我々は思った。
なんなんだあの便利そうなアイテムは!
そしてニーチャンに「ソレハナンデスカ?」と聞いてみた。
「プラティパスデスヨ」って教えてもらった。
帰ってきてamazonで速攻買ったよね。
もっと早く知りたかった。
コンプレッションバッグ
最近のシュラフはかなり小型軽量化されている。
しかし私のシュラフは10年以上前に購入した、めちゃくちゃデカくて重いやつ。
今、アウトドアショップに置いているシュラフの中で、一番デカいやつと同等の大きさだ。
軽くて小さいシュラフに買い替えたいナァと思いつつ、予算が回らないのが現実である。
そこで、山友さんに教えてもらったのがコンプレッションバッグ。
こちらはシュラフのように嵩張るものをギューッと圧縮して小さくしてくれるアイテムだ。
この商品画像のように半分以下には流石にならないけど。
それでもかなり小さくなる。
その分ザックにも余裕が生まれ、今ではなくてはならないアイテム。
以上、登山ギアは昔に比べたらかなり進化している。
両親の驚きっぷり、感動っぷりがそれを物語っている。
これからも便利そうなアイテムがあれば、積極的に取り入れていきたい。