2019年12月21日。
お馴染みR嬢と「どっか行こうよ」ということで、2019年の締めくくりに河口湖越しのドでかい富士山を拝もうと黒岳へ行ってみることに。
しかしこの黒岳がとんでもなかった。
超しんどかった。
あのタフなR嬢が「二度と来たくないわ」と何度も口走るほどである。
ピストンする計画だったが、急遽ルート変更するほどキツかった黒岳登山…是非紹介したい。
しんどすぎて写真がほとんどないのだが、無理やり記事にした次第だ。
<今回のメンバー>
てれってー、R嬢の計2名。
黒岳とは
黒岳は、山梨県南都留郡富士河口湖町と山梨県笛吹市芦川町との境界に位置する標高1,793mの山である。
山梨県南部、甲府盆地と富士山北麓及び桂川流域との間に東西に伸びる御坂山塊の最高峰だ。
黒岳と名の付く山は日本全国にあり、区別するため御坂黒岳とも呼ばれている。
山頂付近の展望台からは河口湖越しの富士山という大絶景を拝むことができる。
ルート概要・トイレ情報
今回は河口湖駅集合。
電車より高速バスに乗ってしまった方が楽なので、近所の駅から高速バスで向かった。
いや高速バス、めっちゃ楽な。
乗ってるだけだもん。
河口湖駅からは河口湖周遊バスに乗り久保田一竹バス停で下車。
ちょっと歩いて黒岳の登山口からアタック開始だ。
とにかくひたすら急登。
マジ急登。
これでもかって急登。
3時間で山頂へ到着し昼ごはんを食べたらピストンで戻る予定だったのだが、あの急坂を下るのは無理と判断し、御坂峠経由で三ツ峠登山口へ下山。
河口湖駅へ戻るバスが少なく、タクシーを呼ぶハメになり痛い出費となった。
(三ツ峠登山口から河口湖駅までタクシー代4,000円強…)

トイレはない。マジでない。河口湖駅で絞り出して行くしかない。最悪を想定して携帯トイレを持参しよう。
ルート情報 | |
行動時間 | 5時間40分 |
内、休憩 | 約40分 |
歩数 | 22,000歩くらい |
歩行距離 | 8.68km |
トイレの有無 | 無し(駅で済ませておこう) |
温泉の有無 | 河口湖周辺に多数あり おすすめ:富士眺望の湯 ゆらり |
体力度 | |
難易度 | |
また行きたい度 |
山行記録
ちょっとこの黒岳登山。
あまりにもキツくて写真がほとんど撮れず…。
記事にするのは諦めていたのだが、こういう経験こそ残すべきだと思ってやっぱ書くことにした。
とにかく急斜面ではロープ掴んでないと落ちるのでスマホを取り出すこともできず、急斜面ゾーンの写真が一枚もない。
当日朝、私とR嬢はそれぞれ別路線の高速バスに乗り河口湖駅で待ち合せ。(8:50)
ここから河口湖周遊バスに乗り、久保田一竹で下車する。
河口湖周遊バス、西湖周遊バス、鳴沢・精進湖・本栖湖周遊バスに関するページ。120%の安全運転で、快適な交通サービスの提供…
バスを降りたら「広瀬」交差点を右に入ってすぐ、左へ。
しばらく道なりに歩いていると突然現れた黒岳登山口の立て札。
私もR嬢も一瞬意味がわからなくて「は?」って言ったわ。
「え、なにこれどこから入るわけ?」
いきなり道とも言えぬところを歩く。
小学生の頃、近所の藪を掻き分けて探検ごっこしていた感覚が蘇ったよね。
早々に嫌な予感がしたんだが、予感は的中だ。
いきなり急登なのである。
斜度、ハンパねぇ。
しかも落ち葉が20cmくらい積もってて、滑るし。
落ち葉に隠れた小石なんか踏んじゃうとこれまた滑るし。
ロープを離したら確実に転げ落ちる。
思った。
これ、無理じゃね?
撤退するか?
R嬢も「なんだこれ!」「ちょ!なにこれ!」と若干キレている。
後から聞いたけど、このとき彼女も撤退が頭をチラついたらしい。
ギリギリのところでお互い「撤退」を口に出すことはしなかった。
しばらくこのアホみたいな斜度の急登と落ち葉地獄を登ること数十分?
ようやく緩やかな道に出てホッとする。
その後もひたすら登る。
ロープの連続。
この日私はまぁまぁ調子が良かったのだが、R嬢は登山が久し振りだったのもあり表情は悲壮感でいっぱいに…。
それにしてもこの登山道に入ってから、人間を見かけていない。
山に入ってるの我々だけなんじゃないだろうか…。
それでもR嬢とお喋りしながらなんとか頑張る。
青空も少し出てきて励みになる。
R嬢「ねぇ。てれってーがもう二度と登りたくない山ってどこ?」
てれ「え~どこだろう??R嬢は?」
R嬢「ダントツ黒岳。ぶっちぎりで黒岳。」
てれ「うん、言うと思った!笑」
R嬢「本当にもう二度と来たくないわ」
もうヤケになっているR嬢。
ここで初めて一組のカップルとすれ違った。
挨拶がてら「今日…初めて人と会いました」と話し掛けたら「このルート登りで使う人ほとんどいないですからね~!山頂付近には人けっこういましたよ!」と言われた。
なんとういうことだ。
今回ルート選択と山行計画を立てたのは私である。
こりゃチョイスをミスったかな…。
ごめんねR嬢…。
でもさ、良いトレーニングだね?ね?
ひたすら3時間登ってきた。
ついに展望台キター!
富士山キター!
これを見たかった!
もうちょい晴れてたらなぁ。
山頂付近はベンチやテーブルがないので、座布団を敷いてお昼ご飯にする。
ここで我々ピストンで戻るのは体力的に厳しいのと危険であると判断した。
ご飯食べたら御坂峠方面から三ツ峠登山口へ下りようということに。
急いでご飯を食べ、三ツ峠登山口へ向け出発。
以降、もはや写真を一枚も撮っていない。
こちらのルートは難所もなく、下りは卑猥な会話で爆笑しながら下山。
で、三ツ峠登山口到着が15:00ちょい前くらいだった。
三ツ峠登山口にはバス停があり、乗れれば河口湖駅まで戻れるのだが残念ながら次のバスが来るのは1時間後。
仕方なくタクシーを呼び、河口湖まで戻った。
いやぁ…黒岳、キツかった。
特に落葉の時期に行く場合は気を付けて欲しい。
たぶん下りの方が怖いと思う。
今回使用したもの
あると便利折り畳み座布団
黒岳はベンチやテーブルがないので、休憩やお昼ご飯を食べる際必須。
ユニフレーム山クッカー
直径18cm、深さ10cmの大きめの鍋。
3人前の鍋やうどんが作れる。
ファミリーや2~3人におすすめ。
今回は私とR嬢二人分のうどんを作った。
具をたくさん入れちゃっても余裕の容量。
ストーブ
稜線上など強風でも安定感抜群の、超軽量分離型ストーブ。
PRIMUS(プリムス) シングルバーナー ウルトラ・スパイダーストーブII。
延長ゴトクを展開すると168mmにもなり大きい鍋も安定して調理できる。
携帯トイレ
黒岳はトイレがない。
持っておくと安心携帯トイレ。
てれってーオリジナル携帯トイレはこちら。
登山の計画を立てるとき、まず一番にチェックする項目はトイレの有無である。 女性にとってこれはかなり重大で切実な問題なのだ。 だがしかし、どうしてもトイレのないルートを行くことも出てくる。 可能な限りお花摘みはしたくないものだ。 […]