2018年12月末の登り収め、2019年正月早々の登り初めと立て続けに陣馬・高尾縦走路を歩いたんだが、特に高尾山で有名な「シモバシラ」という氷の華を見ることができたので併せて紹介したい。
陣馬山・高尾山ってどんな山?
陣馬山・高尾山は説明するまでもなく超ポピュラーな人気の山であるが、縦走するとなると距離がある分それなりの体力が必要だ。
しっかりと計画を立てて臨まないと、明るいうちに下山できない事態も考えられるので注意。

東京郊外で生まれ育って、高尾山は数え切れない程登ってるけど、陣馬~高尾の縦走はしたことなかったんだよね。
関東ふれあいの道
高尾・陣馬縦走路は、関東ふれあいの道の東京都2番目のコース「鳥の道」に指定されている。
関東ふれあいの道とは、関東地方の一都六県をぐるっと一周する長距離自然歩道で、総延長1,799km、全160コースにもなる。
各都道府県でコースマップが作成されているが、東京都では高尾から奥多摩までの延べ約74.4km、7コースが整備されているとのことだ。
踏破して、指定の方法で申請すると記念バッチがもらえたりするらしい。
記念バッチをもらうには、決められたポイントで自身を入れ写真を撮るというミッションがあるので目指す場合は予め「踏破記念制度」について調べておくことをおすすめする。
陣馬山
陣馬山は、東京都八王子市と神奈川県相模原市の境界にある標高855mの山。
初心者でも登りやすく山頂には有名な白馬のオブジェがあり、360度の大パノラマの眺望が素晴らしい。
晴れていれば富士山、丹沢山塊、秩父山系が望める。
由来はいくつかあるらしいが、戦国時代に北条氏の滝山城を攻めた武田氏が陣を張った「陣場」説が有力らしい。
また、白馬のオブジェは1960年代後半に京王帝都電鉄(現:京王電鉄)が、観光地として売り出すために建造したとのこと。
堂所山・景信山・城山
陣馬山から高尾山までの間に3座を経由する。
それぞれ堂所山(標高733m)、景信山(標高727m)、城山(標高670m)で、陣馬山から高尾山までどんどん標高を下げていく感じだ。
陣馬・高尾縦走路にはたくさんの茶屋があるが、中でも景信山の茶屋は規模が大きく、ちょうど中間地点のためここで休憩を取る人も多い。
また、ここの茶屋の名物山菜天ぷらは季節により内容が変わるのだが、紅葉の時期はもみじの天ぷらが入るのだとか。
このもみじの天ぷらが食べたくて昨年秋計画を立てたのだが、なんとその前日に転んで足首剥離骨折という大失態を犯した私…。
今年こそ食べに行きたい。
天ぷら以外にも名物なめこ汁があるのだが、各茶屋で味が違う。
飲み比べをしながら行くのもおすすめ。(お腹ジャボジャボになるけど)
ちなみに私は、高尾山頂手前もみじ台の茶屋のなめこ汁が好き。
高尾山
年間登山者数は300万人を超え、その数は世界一だという高尾山。標高599mで、豊かな自然を手軽に堪能できる。
整備されたいくつものコースがあり、何度行っても飽きない。
裏高尾は人も少なく静かなので、高尾山の主要コースに飽きたら是非おすすめ。
高尾山の標高600m付近には、飯縄大権現(いづなだいごんげん)を奉る薬王院がある。
天狗様は飯縄大権現様の眷属(随身)として、除災開運、災厄消除、招福万来など、衆生救済の利益を施す力を持ち、古来より神通力をもつとされ、多くの天狗伝説や天狗信仰があり、神格化されています。この様に高尾山は、飯縄信仰と共に天狗信仰の霊山としても知られております。
出典:高尾山ウェブサイト
このような背景から、高尾山は天狗の住む山とも言われ、数々の天狗伝説がある。
いたるところに天狗の像があったり、土産物にも天狗関連が多い。
もはや天狗だらけである。
麓の蕎麦屋には名物『天狗の耳たぶそば』というメニューがある。
なんでも地元産のキクラゲを耳たぶに見立てているらしく…テレビでも度々紹介されている。
また、土産物だと『天狗の鼻くそ』という菓子まである。
天狗ごり押しの高尾山、楽しいから一度はおいで。
ルート概要
今回は陣馬山側からのスタート。
高尾駅からバスで「陣馬高原下」まで行き、20分程歩くと「新ハイキングコース入口」がある。
ここから登るのが陣馬山頂までの最短コースだが結構キツい。
陣馬山頂まで行ってしまえば、のんびり(永遠ともいえる)尾根歩きだ。

このコースはトイレが多数あるから女性も安心!途中に茶屋がいくつかあるんだけど、なめこ汁や季節の天ぷら、おでんなどメニューも充実。
ルート情報 | |
行動時間 | 8時間40分 |
内、休憩 | 2時間10分 |
歩数 | 32,078歩 |
歩行距離 | 20Km弱 |
トイレの有無 | 有(多数) |
温泉の有無 | 有(高尾山口駅前「極楽湯」) |
体力度 | |
難易度 | |
また行きたい度 |
山行記録
高尾駅(JR/京王)北口バスターミナル①番乗り場から、「陣馬高原下」行のバスに乗る。
終点の「陣馬高原下」までは40分弱だ。
休日の始発に乗ったんだが、バス、ガラッガラだった。
小仏行きのバスは休日朝いつも激込みなので、混むかなと思ったんだがいらぬ心配だったな。
陣馬高原下バス停にはトイレがあるので、済ませてから出発。
登山口まで20分とのことだが、30分もかかってしまった。
まぁとにかく寒くて、身体ガチガチだったからかな…。
新ハイキングコース入口。
ここから1時間ほどで陣馬山頂なんで、チョロイなと思ってナメていたら結構キツかった。
山頂まではほとんど人と会うことなく静かだった。
人気のないコースなのか…?
こんなときつい歌っちゃうんだよね、歌。
しかも鼻歌じゃなくてガッツリね。
さだまさしを。
陣馬山頂 有名な白馬のオブジェ。
着いた~!超疲れた~!
新ハイキングコース、キツいわ。
そしてようやくスタート地点に立った気分。
陣馬山頂からの景色。
山頂はめっちゃ広いし、360度の大パノラマ。最高。
富士山もめっちゃ綺麗なんだけど、手前の建物の鉄骨がちょっと視界に入っちゃう。
テーブルがいくつかあるので、そこでお茶してしばし休憩を。
この縦走路は高尾から陣馬へ向かう人が多いのだろうか。
陣馬側の朝は人がまばらで。
静かで気持ちがいい。
(★山頂付近にトイレあり)
富士山!
山頂から少し進んだところで遮るものがなくなり、絶好の富士山ビューポイント。
明王峠。
まだまだ体力は8割くらいあるけど、なにしろ寒いんで止まるとすぐ冷える。
(★トイレあり)
景信山。
やっと半分来た。
景信茶屋のなめこうどん。
味噌ベースでやさしいお味…身体にしみるわ~。
一升瓶持って来て、酒盛りしているおっちゃんたちがいた。
超たのしそうだ。
居酒屋の常連客みたいだった。
(★小仏バス停方面へ少し下ったところにトイレあり)
腹も満たされ、出発…。
うげ…まだ半分もある…。
いや、飽きたり面倒くさくなんてなってないから。全然。
小仏峠。
おなじみのたぬきたち。
この辺はよく来るので、ここまで来たら一安心だ。
甲州道中歴史案内図。
こんなのがあったなんで、今まで気づかなかった。
歴史を感じる…。
小仏城山。
なんすかコレ。
天狗っすか。
おでんと甘酒~!
食べすぎ感が拭えない。
実は景信山でもつ煮も食べてるからな。
(★トイレあり)
一丁平付近でシモバシラを発見!!
(城山を出発して最初の分岐を左のルート)
(★このルートを進むとトイレあり)
やっと着いた~高尾山。
いやぁ正直距離が…長かった。
結構ヘトヘト。
もう疲れたんで、下りはリフトに乗ってしまった。
高尾山口駅には、駅直結の温泉「極楽湯」がある。
綺麗だし広くておすすめなんだが、混雑期は芋洗い状態になることも。