2019年10月末、山頂には砂浜のような白い砂が広がって絶景だという日向山へ行って来たので紹介したい。
今年の9月1日、下山中にコケて膝に結構な怪我を負った。
それから9月中の1カ月間は治療に専念。
とにかく普通に歩くこともままならなかった私は、山へ行けないストレスがMAXに達しようとしていた。
なもんで、10月頭には高低差のない戦場ヶ原とか清里らへんのハイキングを再開していたのだ。
怪我から丸2か月経過したしそろそろちょっとした山に行けるかなっつーことで、日向山をチョイス。
以前から山頂が面白いことになっていて絶景らしいと聞いて、是非行ってみたいとは思っていた。
急坂がない緩やかなルートなのでちょうど良いかなと。
傷の方はすっかり治癒していたが、強打しているせいでまだ痛みがある中でのリハビリ登山だ。
結果的に膝は大丈夫だったのだが、トイレ問題でエラいめにあった。
<今回のメンバー>
てれってー、Mさんの計2名。
日向山とは
日向山は南アルプス北部の前衛で、山梨県北杜市にある標高1,660mの山だ。
三角点は樹木に遮られた場所にあり、ぶっちゃけショボイ。
しかし三角点反対側には白い花崗岩砂に覆われた場所(雁ヶ原)が広がっており、まるで天空の白浜と例えられている。
山頂標識はこちらの雁ヶ原側にある。
こっちは展望は開けており、甲斐駒ヶ岳、八ヶ岳や奥秩父の山々が見渡せる。
で、この日向山…この白砂のところ以外は全て樹林帯。
登山口から山頂まで約3時間ひたすら樹林帯。
ルートの傾斜は緩やかで膝には優しいのだが、長いので飽きがくるのは否めない。
ただその苦行の末に拝める山頂からの景色は大変素晴らしい。
ので、結果的には私のお気に入りの山リストに登録された。
ルート概要・トイレ情報
今回もMさんの車で。
尾白川渓谷駐車場スタート。
このルートで行くと、山頂まで通常は2時間半くらい。
私は足をかばいながら3時間かかっている。
山頂まで1時間半という位置に矢立石登山口の駐車場があり、そこまでは車での通行が可能。
しかし駐車スペースが狭く転回等が困難な為、日向山登山者は尾白川渓谷駐車場の利用が推奨されている。
※矢立石登山口までの林道は例年12月初旬~4月下旬まで冬季閉鎖

トイレは尾白川渓谷駐車場にしかないわけ。樹林帯だから最悪お花摘みかなと思っていたけど、意外にできそうな箇所が少なくて結局下山するまで我慢することに…。膀胱破裂するかと思ったわ。山頂でまったりしすぎたね。
ルート情報 | |
行動時間 | 6時間15分 |
内、休憩 | 約1時間50分 |
歩数 | 19,000歩くらい |
歩行距離 | 7.15km |
トイレの有無 | 無し(尾白川渓谷駐車場のみ) |
温泉の有無 | 有(べるが尾白の森キャンプ場に「尾白の湯」がある) |
体力度 | |
難易度 | |
また行きたい度 |
山行記録
今回はリハビリなのでカメラは置いて行き、写真は全てiPhone8撮影。
無編集なので美しさが伝わりにくいかも…。
中央自動車道・須玉ICより車で30分、尾白川渓谷駐車場に到着。
ここは普通車100台、大型バス5台停められるらしい。
めっちゃ広い。
この先、下山するまでトイレがないので絞り出しておく。
日向山登山口。(9:09)
登山届提出用ポストが設置されている。
登山開始だ。
いつも思うけど、この瞬間めちゃめちゃワクワクする。
この標識、一瞬日向山まで50分なのかと思った。
違う…矢立石登山口まで50分。
登山道はずっとこんな緩い傾斜。
緩い分距離があるんだけどな。
歩きやすくてリハビリ登山にはピッタリだ。
膝に優しい日向山。
なんだこれ。
明らかに人工的な何か。
誰が何の為に作ったのか…。
中を覗いてみる。
何もない。
これの正体知っている人いたら教えて欲しい。
唐突に車道に出る。
この車道を登って行って突き当りが矢立石登山口の駐車場だ。
矢立石登山口。(10:19)
たいした休憩も挟まず来たが。
標準コースタイムだと登山口からここまで1時間。
やっぱちょっとスローペースだな。
まぁ、ゆっくり行きますか。
ここの駐車場はこの時間でちょうど満車になった。
最後のスペースにちょうど停めようとしていた女性登山者たち。
狭すぎてなかなか停められず、えらく苦労しているようだった。
運転の得意なMさんは見ていられない様子で。
「誘導してあげたほうがいいかな…」
と声を掛けるか迷っていたんだが、なんとかなりそうだったので我々は先へ進むことに。
この辺で我々、あることに気が付いた。
「お腹がペコペコだぜ」
「グーグーが止まらねぇぜ」
この先1時間以上…山頂までもちそうもない。
とりあえず腹にたまりそうなパワーバーを摂取する。
矢立石登山口より先は紅葉がすごく綺麗!
展望はなくてもこんな樹林帯なら色とりどりで楽しい。
あぁやっぱりカメラ持ってくれば良かったわ。
先に三角点に到着したMさん。
なんとも言えぬ表情で立ち尽くしている。
三角点、到着。(11:59)
うん、展望もないし…あるよね、こういう頂上も。
ホラ、大菩薩嶺みたいね。
それにしても登山口からここまで3時間かかってしまった。
通常の私の足であれば2時間半かからないはず。
で、振り返ると絶景が!!
花崗岩と白砂の雁ヶ原、その先には甲斐駒ヶ岳(写ってないけど)、八ヶ岳など。
最高っ!素晴らしいっ!
一通り景色を堪能したら腹ペコなので早速お昼ごはんに。
水煮の豚汁の具を一袋としいたけ、ネギなどを足して創味のつゆのみで味付け。
創味のつゆは本当美味いので神。
うどんはテーブルマーク(カトキチ)の冷凍讃岐うどん。
うどんと言ったらコレでしょ。
3人前を汁までペロリと平らげたところで、我々はあることに気が付いた。
「トイレに行きたいような…」
「あ、わかる…」
まぁ携帯トイレも持ってるし、最悪お花摘みすりゃいっかって。
その後も特に急ぐことなく。
なんと山頂で1時間半もグータラ過ごしてしまったのだ。
下山開始。(13:30)
徐々に存在を主張してくる膀胱。
でもまだ写真を撮る余裕はある。
隠れられる場所を探しながら歩くが、なかなかない。
樹林帯なんてお花摘みポイントだらけだと思ったのに。
お喋りをしながら気を紛らわすも、笑うと漏れそうになる。
一箇所、巨大な岩がありその後ろならできそうだったのだが、もう登山口まであと少しだったので我慢することにした。
もう…限界。
競歩のようにトイレへ駆け込み。
本日の全行程を終了。
特に冬季などトイレのないルートは、まったりしすぎるのも良くないなぁ。
今回使用したもの
ユニフレーム山クッカー
直径18cm、深さ10cmの大きめの鍋。
3人前の鍋やうどんが作れる。
ファミリーや2~3人におすすめ。
ストーブ
稜線上など強風でも安定感抜群の、超軽量分離型ストーブ。
PRIMUS(プリムス) シングルバーナー ウルトラ・スパイダーストーブII。
延長ゴトクを展開すると168mmにもなり大きい鍋も安定して調理できる。