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GW 西岳~編笠山 残雪の八ヶ岳 憧れの青年小屋で一泊

2019年5月2日。
今回紹介するのは八ヶ岳最南端の編笠山
ゴールデンウィーク後半の5月2日~3日に行ってきた。

編笠山と言えば、「遠い飲み屋」で知られる青年小屋だ。
登山者であれば一度は行きたい、憧れの山小屋である。

今回はこちらの青年小屋に一泊し、笑いあり涙ありの一泊二日の山行となった。

思ったより雪が深く、何度も踏み抜いてかなり憔悴したのでその辺も併せて紹介したい。

<今回のメンバー>
てれってー、R嬢、お父さん(という呼び名のお友達)の計3名。

編笠山とは

編笠山は、八ヶ岳の最南端にある標高2,524mの山である。
編み笠を伏せたような、なだらかな山容がその由来なのだそうだ。

メジャーな登山口である観音平は紅葉の名所としても有名で、毎年紅葉シーズンには大勢の人が訪れる。

その観音平からはコースタイム6時間弱(ピストン)で、初心者でも日帰りが可能だ。

山頂からは蓼科山から権現岳まで、八ヶ岳が全部見渡せるほか、富士山、南アルプス、北アルプスまで見渡せる大展望。

八ヶ岳にまつわる伝説

これは非常に有名な話なので、知っている人も多いと思うが。
昔、八ヶ岳は富士山より高かったという言い伝え。

「富士山と八ヶ岳の背くらべ」

昔、富士山と八ヶ岳はやたら競い合っていたそうな。
富士山の女神(浅間さま)と八ヶ岳の男神(権現さま)は、自分の方が背が高いと一歩も引かないわけだ。

そこで、喧嘩の仲裁に入った阿弥陀如来さまに判定してもらうことにした。

阿弥陀如来さまは、富士山頂と八ヶ岳山頂に樋をかけて真ん中から水を流した。
すると水は富士山の方へ流れていき、八ヶ岳の方が高いことが証明されたのだ。

負けた浅間さまは悔しさのあまり、八ヶ岳の頭を太い棒で思いっきりぶっ叩いた。
八ヶ岳、頭が割れちゃって。
それで、八つの峰(硫黄岳、横岳、阿弥陀岳、赤岳、権現岳、旭岳、西岳、編笠山)に分かれて以前より低くなちゃったっつーお話。

てれってー
てれってー

いや…ちょ…浅間さま狂暴すぎん?

ルート概要・トイレ情報

今回我々は観音平ルートではなく、西岳から縦走することに。

小淵沢駅から富士見高原ゴルフコースへタクシーで10分。

富士見高原ゴルフコースから西岳へ登って、そのまま青年小屋まで行き一泊

翌日、編笠山ピークを経て富士見高原ゴルフコースへ下山

下山後は富士見高原リゾートの「ホテル八峯苑 鹿の湯」で温泉入って腹ごしらえ!

てれってー
てれってー

トイレは小淵沢駅から青年小屋まで行かなくて済んだけど、ゴルフ場近辺の施設とか、途中「不動清水」近くにトイレあり。(※山行記録の写真で紹介)

ルート情報
行動時間 1日目:6時間30分、2日目:4時間
内、休憩 休憩–分
歩数 1日目:13,500歩、2日目:11,500歩くらい
歩行距離 10.7km
トイレの有無 有(富士見高原ゴルフコース、不動清水近く、青年小屋)
温泉の有無 有(ホテル八峯苑 鹿の湯)
体力度
難易度
また行きたい度

山行記録

1日目(5月2日)

小淵沢駅からタクシーで10分、富士見高原ゴルフコースへ向かう。

タクシーの中「俺、今回初2,000m超え!」とウキウキのお父さん。
森林限界を超えたことがなく、関東の低山ばかり攻めていた彼は土ばかり見つめながらの登山に飽き飽きしていた。

自分は何のために山を登っているのかわからなくなっているらしい。
そしたら今回是非、森林限界の向こうの素晴らしき世界を体験してほしい。

しかしウキウキお父さん、彼にはこのあと魂が抜けるほどの試練が待っているのだった。

てれってー
てれってー

なんで「お父さん」かって?せっせと周りの世話を焼く様子がまるで引率の先生かお父さんのようだからだよ。実際はとても気配り上手な好青年。

そんなこんなで富士見高原ゴルフコースへ到着だ。
登山口へ向かう。

富士見ゲートへ向かう道

砂利道を進むとゲートが見えてくる。

富士見ゲート

富士見ゲート

ゲートに入ってすぐのところに登山者カード用ポストがある。
必ず記入して提出しよう。(※筆記用具は置いてなかった)

富士見ゲートの登山者カードポスト

準備が完了したら、いよいろアタック開始だ。
胸が躍る。

道標や案内に沿って進んでGPS確認すると、あれ?本来のルートから外れてんだけど!ってなる。
(※私は「山と高原地図」を参照)

なんか元のルートが悪路なので迂回させられてるっぽい。
いずれにせよ、道標をよく見て進めば問題なく本来のルートに合流する。

迂回路

迂回路

五叉路分岐。

五叉路分岐

五叉路分岐

あれ?
「便所」看板。
地図にはこの辺にトイレなんてないはずなんだけど…。

と思ったら、本当にトイレあった。
覗いてみたけど、まったく使用されていないからか無臭だった。

便所看板

こんなところにポツンとトイレ

女子便所

不動清水。

不動清水

標高1,600mくらいの地点。
この辺からようやく登山っぽくなってくる。

標高1,600m付近

この辺り、倒木が非常に多い。
迂回路は赤テープの目印を注意深く見て進む。

倒木

はぁ…まだまだ先は長い。

標高1,600m付近

2,000m超えたかな?
様子が一変して、苔の森が広がり徐々に雪も出てくる。

苔の森

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苔大好きな私、奇声をあげながら登る。
「はぁぁぁぁぁ~~~!!サイコ~~~~!!」

R嬢「苔の良さが…全っ然わからん」

お父さん「…はぁ…はぁ」(←疲れが出始めてる)

苔の森最高

進めば進むほど、雪も増えてくる。

「はぁっ はぁっ 超たのし~!」

完全にスイッチが入っちゃってる私。

雪が出てきた

抜けた~!
森林限界超えたよお父さん!
どうよ?

西岳山頂直下

西岳山頂到着!

西岳山頂

南アルプスの稜線がクッキリ。
あぁ最高だ。
この瞬間の為に登ってるんだ私。

南アルプス

編笠山と、とんがったのがギボシ。

西岳から見たギボシと編笠山

ここでお昼ごはんを食べて、青年小屋を目指す。
この時点で計画通りだ。
順調である。

さ、出発。

西岳から編笠山

ちょっと待って。
雪、めっちゃ深くない?

20~30歩前後おきにズボーッと踏み抜く。
足の付け根まで雪に埋まる。

「ひゃぁぁぁぁ!!」

全然思うように進めないわけ。

あちこちにある踏み抜き跡もかなり深いし。

踏み抜き跡

踏み抜き跡

GPSでルート確認しながら青年小屋を目指すも、時間だけがどんどん過ぎていく。

雪で覆われた登山道は道がわかりにくく、ヒトの足跡とGPSだけが頼り。

私やR嬢は小柄で体重が軽いから良いのだが、長身のお父さんは私たちの倍くらいの頻度で踏み抜いている。

お父さんの疲労感(悲壮感)がどんどん濃くなっていく。

明らかに元気がなくなってきている。

マズい状況である。

まだ1/3しか来てないが「もう半分くらい来たよ!頑張れ!」と檄を飛ばしたりしてみるが。

景色的にもうちょっとな気が…全然しないのだ。

これは…精神的にキツい。

西岳から編笠山への縦走路

でもやっぱり雪の中歩くのは楽しい!綺麗だし。

15時過ぎに小屋へ着く予定だったが、こりゃ無理だな。

急いで怪我してもアレだし。

このペースなら日が沈むまでには着くだろう。

「大丈夫、ゆっくり行こうね~」

しかしお父さん、もはや魂が抜けてハニワみたいな顔になってる。

最後の方は私も流石に疲れてきていて、もう踏み抜いても「クッソ」と呟くのみ。

遅くても16時には小屋に着きたい。

間に合うか…無理か…。

ってところで。

青年小屋

うぉぉぉーーーーー!!小屋だ!!

着いたぞ!お父さん!小屋だよ!!

この写真を撮影したのが15:59だ。

お父さんはこの日「もう辿り着けないんじゃないかと思った」と呟いた。

青年小屋

ゴールデンウィークだというのに小屋はガラガラで。
私とR嬢の2人で個室みたいになってラッキー。

お父さんなんか一人で個室みたいになってた。

夕食は噂通りすごいボリュームでめっちゃ美味!

青年小屋の夕食

日の入りも最高だった!
青年小屋から見る日の入り 時刻18:15

青年小屋から見る日の入り 時刻18:26

2日目(5月3日)

朝─。
うん、寒すぎて全然眠れなかった。

小屋の朝ごはんもすごいボリュームでしっかり食べて。
編笠山ピークへ向かう。

青年小屋から編笠山へ

さよなら青年小屋。
ありがとうまた来るよ。

雪がめっちゃ綺麗。

編笠山の雪

編笠山の雪

小屋から30分ちょいで編笠山頂到着。

編笠山頂

目の前には権現岳ギボシ、赤岳、阿弥陀岳。
奥は蓼科まで八ヶ岳が全部見える。

見渡せば富士山~南アルプス~北アルプス。

最っ高だ!

ひとしきり感動したら、ここから3時間かけて下山する。
果てしない岩の下り…。

あぁヤダ。
こういう下り、しんどいんだよね。

編笠山から富士見高原ゴルフコースへ下る

もう写真もあまり撮らずに。
残雪の樹林帯をひたすら下る。

残雪地帯

なんだ、デカい岩だな。

小屋で一緒だったおじさんと再会し、お話しながら共に無事下山。

そのまま富士見高原リゾートの「ホテル八峯苑 鹿の湯」へ向かい、温泉に入って。
ホテルのレストランで3人とも生姜焼き定食をいただいてきた。

さて、今回初2,000m超えを果たしたお父さん。

この記事、もはやお父さんが主人公みたいになっちゃったけど。

最終的には「すごく楽しかった!いい経験になった!」と言っていたのでちょっと安心。

反省点は西岳から青年小屋までの縦走路が想定より雪が深く柔らかかったため、思うように進めず到着が1時間遅れてしまったことに尽きる。

まぁでも全員怪我もなく無事下山できて良かった。

やっぱり八ヶ岳、好きだわ。

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