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致死率30%以上の破傷風 登山者は積極的にワクチン接種を!

先日、下山中に下手こいて派手にスッ転び負傷した。
私の(年の割には)綺麗なお膝にはガッツリ傷跡が残るらしい。

いやそんなことはどうでも良いのだ。
私の膝など綺麗かろうと汚かろうと気にする人は誰一人としていない。

それよりも、今回の負傷でお世話になった救急外来で破傷風のことを知った。
病名くらいは知ってはいたが、こんなに恐ろしいものだとはつゆ知らず。

私は破傷風に対して超無防備な状態で何年も登山やってたんだわ…って気付いたのだ。
なんと恐ろしいことか。

登山者は積極的に破傷風のワクチンを接種しておくべきだと強く感じたので紹介したい。
負傷のいきさつや細かいことは別途記事にまとめてあるので、そちらをどうぞ。

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こちらは古い映画だが、破傷風を発症した少女と懸命に看病にあたる両親の様子を描いている。
これ、とにかく子役の演技が超リアルで公開後かなり話題になったらしい。
発症後、舌を噛み血だらけになりながら絶叫して痙攣したり、全身の筋硬直による特有の後弓反張の様子は破傷風の症状に無知だとかなりトラウマになるかも。
どんどん悪化していく症状、ちょっとした音や光で何度も壮絶な発作を繰り返し…もはやこの先には死しかないかという絶望。
私はこれを観た日、眠れなかった。

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破傷風とは

破傷風とは、土中にある破傷風菌が傷口から侵入することにより起こる病気である。

現在の医療をもってしても尚、30%以上という極めて高い致死率が特徴
破傷風菌から生産される神経毒素(破傷風毒素)による全身的な症状(けいれん、呼吸困難、脳炎など)がみられ、重篤な場合呼吸困難等で死に至るという。
全身症状は、感染者の80%に現れ、非常に危険な状態になるそうだ。

しかも破傷風菌はそこらへんの土中に広く存在し、深い傷だけでなく小さな傷でもおこる非常に身近で恐ろしい病気なのだ。
我々登山者は普通の人よりそのリスクが非常に高いことは明白である。

今回私は縫合するレベルの深い傷を負った為、救急外来へ駆け込み傷の治療と破傷風ワクチンをしてもらったが。

かすり傷だったらマキロンぶっかけて放置していただろう。
もしそれで破傷風に感染していたら…最悪死んでいたかもしれないということだ。

登山していたらかすり傷など茶飯事なわけで。
ワクチン抗体のない中高年の登山者、マジで無防備すぎるだろ。

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症状や経過

破傷風の典型的な症状は全身の筋肉が痙攣しておこる「全身性破傷風」であり、感染してから4~5日(1~2週間の場合もある)の潜伏期間を経て徐々に全身の筋肉に影響が出始める。

負傷してからしばらくすると、顔の筋肉が動かしにくいなどの症状が現れ、次第に意思に反して歯を食いしばるように口が開けにくくなり、強くなると皮肉笑いをしているような痙笑(けいしょう)症状がみられる。

その後全身の筋肉がいっせいに縮んで痙攣が始まり、首から背中、全身の筋肉がいっせいに痙攣するため、弓のように後頭部と踵しか地面に付いていない体勢(後弓反張)になる。

突然全身の筋肉が固くなって身動きができなくなる発作を繰り返すようになり、進行とともに発作の時間も長くなる。

尚、発作時でも意識は鮮明であるため患者は大変苦しむそうだ。

この発作は、振動や光、音によって誘発される。

参考:「Medical Note(破傷風)」

治療

治療は毒素に対する抗体を投与する。
また、合併症の対処、痙攣緩和の治療が行われる。
しかし治療効果は病状が進行した状態では困難な為、より早期の対応が必要となる。

予防接種-破傷風トキソイド-

破傷風は急性疾病であり、病状が進んでしまうと治療が困難だ。
我々が破傷風で死なないためには、ワクチンによる予防接種しかない。
正しく接種すれば、予防率ほぼ100%というからこりゃもう受けるしかない。

破傷風ワクチンは、実は子供の頃に三種混合で摂取しているはずだ。
しかしこの効果は20年も経過するとほとんど消失するらしい。
ということは、30代以上の人は破傷風に対する抗体をほとんど持っていないのだ。

それから、40歳以上の人はそもそもワクチンの制度化がされていなかった為未接種な場合が多く、実際国内の感染者の多くが40歳以上なのだそうだ。

接種方法

破傷風ワクチンの接種は、初回は基礎免疫として3回接種し、その後10年ごとに1回。
接種履歴がわからない場合は実家に電話して母子手帳見てもらうとかして確認し、医師に相談しよう。

病院によっては常備していない場合もあるらしいので、事前に電話で確認をしてから行くと良いだろう。

費用

破傷風単独で、約3,000円。
外傷後破傷風予防で接種する場合は保険適用。

まとめ

山に登るには様々なリスクを伴う。
破傷風もそのひとつだ。

「心配な人はワクチンによる予防接種をしましょう!」とかいうレベルではなく、30代以上の登山者はもれなく接種するべきだと呼びかけたい。

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